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よくあるご質問

指定難病による医療費助成はありますか?
特発性大腿骨頭壊死症は、厚生労働省の「指定難病(番号:71)」に認定されており、医療費助成制度の申請が可能です。
※当院での保険外診療については助成されませんのでご注意ください。

特発性大腿骨頭壊死症とはどのような病気ですか?
大腿骨の付け根にある「骨頭」が、血流低下により壊死(骨が死んでしまう状態)する病気です。骨頭が圧潰すると激しい痛みを生じ、歩行が困難となり、多くの患者さんが人工股関節の手術を受けています。

どんな人がかかりやすいですか?
膠原病や肺炎などの治療でステロイド薬を点滴したり、長期間内服している方、アルコールを多量に飲酒される方、喫煙者の方に多く見られます。ただし、明確な原因がない場合(=狭義の特発性)で発症することもあります。

どのような症状が出ますか?
主に股関節の痛みが現れます。歩行時や立ち上がり時に痛みが強くなることが多く、腰や膝に痛みを感じることもあります。

どのように診断されますか?
初期にはレントゲンで異常が見つかりにくいという特徴があり、見逃されることもあります。発症初期の確定診断にはMRI検査が非常に有用です。

治療法にはどんなものがありますか?
症状や壊死の範囲に応じて、以下の治療法があります。
- 保存療法:痛みが軽度の場合は、安静や杖の使用、鎮痛薬、骨粗鬆症治療薬などで経過を見ます。
- 手術療法:骨切り術(骨の角度を変える手術)や人工股関節置換術などが行われます。若年者には骨温存を目指す手術が選択されることがあります。当院で行なっているRejoint surgeryはCore decompressionという手術法を応用したもので、骨再生をうながす3要素を壊死部に注入し、壊死部の再生をはかるものです。

この病気は治りますか?
壊死の範囲が小さい場合は自然に回復することもありますが、進行すると手術が必要になることがあります。早期発見・早期治療が重要です。

年齢制限はありますか?
特発性大腿骨頭壊死症は、主に30〜50代の成人に多く発症します。白血病に対するステロイド治療をされ、発症された患者さまには10歳代の方がおられます。未成年で特発性大腿骨頭壊死症が確認された場合でも、成人と同様にMRIなどで診断し、壊死範囲や症状に応じて治療方針が決定されます。ただし、骨の成長や修復力が高いため、保存療法が奏功する可能性もあり、慎重な経過観察が行われます。
手術が必要な場合でも、骨温存術手術が優先され、人工関節置換術は年齢や骨の状態を考慮して慎重に判断されます。

手術について
手術時間はどのくらいかかりますか?
手術そのものの時間は10分〜15分程ですが、麻酔をかけたり、確認のX線撮影などを含めると、手術室への入室から退室までおおよそ1時間前後です。手術の内容や患者さまの状態により、所要時間は変わります。

手術に痛みはありますか?
術前に脊椎麻酔と局所麻酔の注射を行い、手術中の痛みは、ほとんどありません。術後は1cm程度、皮膚を切った部位や周囲の筋肉が痛みを感じやすいですが、数日で軽快していきます。術後は鎮痛剤や抗菌薬を内服いただきます。
痛みにご不安のある方も、事前にしっかりとご説明いたしますので、どうぞ安心してご相談ください

手術後は入院が必要ですか?
入院の必要はございません。手術は日帰りでのご対応となりますので、当日中にご帰宅いただけます。手術後はリカバリールームで過ごしていただき、歩行が可能となったことを確認してから退院となります。 ご不安な点については、医師が丁寧にご説明いたしますので、どうぞ安心してご相談ください。

術後について
手術当日は眠れますか?
多くの方が、手術当日も問題なくお休みいただいています。
麻酔の影響や緊張によって一時的に眠りにくさを感じる場合もありますが、術後の痛みは軽度であることが多く、必要に応じて鎮痛薬も処方いたします。
ご不安な点がございましたら、事前に医師までご相談ください。

手術後に患部がむくむことはありますか?
はい、術後の一時的な浮腫(むくみ)は、体の自然な反応として見られることがあります。
特に患部周辺では、炎症や血流の変化により軽度の腫れが生じることがありますが、通常は数日〜1週間程度で落ち着いていきます。
必要に応じて冷却や内服薬などで対応いたしますので、ご不安な点は遠慮なくご相談ください。

入浴はいつからできますか?
湯船への入浴は、創部の安定や感染予防の観点から数日〜1週間程度控えていただく場合があります。術後は創部にフィルムを10日間貼っていただきます。その間のシャワーは許可しています。
いたしますので、安心してご相談ください。

飲酒・喫煙はいつから可能ですか?
術後の飲酒・喫煙は、患部の治癒や全身の回復に影響を及ぼす可能性があるため、一定期間の控えが推奨されます。
一般的には、術後1週間程度は控えていただくことが望ましく、状態に応じて医師が個別にご案内いたします。
ご不安な点は、診察時に遠慮なくご相談ください。

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