Rejoint surgery
関節の痛みを根本から治す最新の再生医療×日帰り手術


Rejoint surgery (リジョイントサージャリー)治療コンセプト

当クリニックでは、近年、国内外で注目されている「骨髄病変=BML:Bone Marrow Lesion」に対する低侵襲骨関節再生治療(Rejoint surgery)を日帰り手術で実現します。
※Rejoint surgeryは当クリニック独自開発の手術メソッドの名称です。

この治療は、関節の下にある軟骨下骨に生じた微細な骨折や骨壊死、変形性関節症に伴う炎症(骨髄病変:BML Bone Marrow Lesion)に対して行うものです。MRI検査の普及に伴って関節の痛みの原因が軟骨由来でなく、関節の下にある軟骨下骨が主たる原因となっている症例が意外と多くあることがわかってきました。BMLは膝の痛みの原因と強く関連しており、痛みの強さや変形性膝関節症の進行と関係していることが報告されています。
この治療はBMLに対して「関節の土台となる骨そのもの」を修復することで、慢性的な関節痛の原因を根本から改善することを目的としています。

欧米では2010年代から大手医療機器メーカーがペースト状人工骨のみを投与する手法が紹介されていますが、骨壊死部や病変の大きさや状態によっては不十分で未だ、国内には導入されていません。

Rejoint surgeryでは京都大学での研究成果を応用し、再生医療の3要素(①細胞➡️ iPS細胞由来エクソソーム+②液性因子➡️成長因子+③足場材料➡️顆粒状の人工骨)を用いることで、より確実に骨再生を促す環境を整えます。手術器械は京大発ベンチャー(セルファクター社)が開発した専用器械(特許出願中)を使用し、ピンポイントでの手術が可能となり、傷は1cm、手術時間も10分程度と大幅に短縮し、患者様のお体への負担を軽減します。

• 最新の再生医療 × 最小侵襲手術を日帰りで!
• 骨の内部(骨髄浮腫や壊死部)に対し、再生医療の3要素(細胞、液性因子、足場材料=iPS細胞由来エクソソーム+成長因子+人工骨を局所投与
• 関節周囲の骨再生を促進し、痛みの原因を根本から改善
• 専用開発の手術器械で、傷1cm手術時間10分を実現、抜糸不要

Rejoint surgery + (リジョイントサージャリープラス)

関節の土台を修復するRejoint surgery に加えて、関節内に幹細胞を注射する治療方法です。関節の中から、外から、トータルに治療を行う、現在考えられる理想的な治療の一つです。

Rejoint surgery + はBMLに対するRejoint surgery (イラスト左)と軟骨変性に対する幹細胞注射(イラスト右)の両方の治療を行うものです。関節を支える土台の修復と軟骨の幹細胞治療によって、骨関節の修復や機能改善が期待されます。

治療の対象となる方

次のような症状・診断を受けた方に適しています。
• 膝・足首・股関節・肩などに慢性的な痛みがある
• MRIで「骨髄病変(BML)」、骨壊死、軟骨下脆弱性骨折が確認された
• 保存療法(薬・リハビリ・注射など)を行っても痛みが続く
• 関節の変形が軽度~中等度である
• 診断名が、大腿骨頭壊死、骨壊死(膝・肩・足)、脆弱性骨折(骨粗鬆症)、炎症を伴う変形性関節症、不全骨折、骨髄浮腫である

治療のメカニズム

1. 骨の状態をMRIで確認し、骨髄病変の位置を特定します。
2. 麻酔後、皮膚に小さな穴を開け、専用のガイドを骨に挿入します。
3. iPS細胞由来エクソソーム+成長因子+β-TCP顆粒状人工骨を注入。
4. 注入された物質は時間とともに自分の骨に置き換わっていくため、
骨の強度と血流が回復し、痛みが改善します。

治療の特徴とメリット

特徴 内容
最小限の侵襲 小さな傷から注入、出血や傷跡がほとんどありません
日帰り治療 手術後、数時間で歩行・帰宅が可能です
自然治癒促進 成長因子の力をかりて、人工骨が自分の骨に置き換わります
関節温存 関節を削らないため、将来的に人工関節手術も可能
痛みの改善 持続的な疼痛軽減やQOL改善が報告されています

従来治療との比較

項目 Rejoint surgery 欧米のペースト状人工骨注入
(国内導入なし)
骨再生促進因子 iPSエクソソーム+成長因子 なし
骨再生速度 速い やや遅い
壊死部の再生 再生可能 難しい
人工骨の特徴 顆粒状で周囲から骨再生 骨セメントが割れ壊れるリスク
侵襲性 低い(日帰り可) 低い
痛みの改善 高い持続効果が期待される 一時的な場合あり

治療の流れ

1. 診察・MRI検査・カウンセリング
2. 治療方針のご説明と同意
3. 局所麻酔または脊椎麻酔下での注入治療(手術時間10分程度)
4. 術後リカバリールームで休憩後、歩行確認のうえ帰宅
5. 2週間後に経過観察、1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月で画像検査

リスク・注意点

• 手術部位の腫れや違和感が一時的に生じる場合があります
• 骨の状態によっては効果が限定的な場合があります
• 骨折や感染など、稀に合併症が起こる可能性があります
• 保険外診療(自由診療)、費用は330万〜となります。
※医師がMRI所見と全身状態を評価し、適応を慎重に判断します。

国内での臨床成績

• 成長因子を用いた大腿骨頭壊死症例で、痛みの軽減と機能改善を確認
• 骨再生により人工関節置換術を回避できた症例も多数報告

Rejoint surgeryまとめ

• MRIで確認できる骨髄病変BMLを認める方が対象
• 骨の修復により関節痛を根本から改善できる可能性あり
• 最小侵襲(傷1cm, 10分)で行う最新かつ独自開発の再生医療

ご相談・ご予約はお気軽にどうぞ。

当院では、MRI診断と整形外科専門医によるカウンセリングを行い、最適な治療法をご提案いたします。変形が強い患者さまの場合、人工関節をおすすめする場合もございます。

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